トルコ Turkey

神々の石像に会える世界遺産 ネムルト山(ネムルト・ダウ)

カッパドキアからトルコを横断してネムルト山へ

夢のようなトルコ・カッパドキアから8時間以上の車の旅。現地の腕のいいドライバーさんにお願いして荒野を猛スピードで走り抜け、山を越えて辿り着いたネムルト山

南東アナトリア地方、アドゥヤマン近郊のキャフタから40㎞ほど北に位置する世界文化遺産です。

11月中旬の旅。数か所のエージェントに問い合わせましたが「雪が降るかもしれないから行けない」「冬は山がクローズされる」などと言われてしまい、やっぱり無茶なのかなぁと半分あきらめていた地でした。

でも、やっぱりどうしてもここに来たくて、ようやく付き添ってくれる現地のガイドさんを見つけました。

後から聞いたのですが、私たちが帰った後10日後くらい=11月末には雪が降り、ネムルト山は積雪のため閉山されたそう。

到着までは、知識豊富な現地トルコ人ガイド(英語)と純粋で優しいトルコ人ドライバー(トルコ語のみ)、それからオーストラリア人のエージェント(英語)と一緒にレストランなどに寄りながら、トルココーヒーを飲みながら、フルーツを食べながら…とても楽しい旅でした。

ほんの数日前までは知らなかった人同士がこうやって出会って、旅をして、同じものを見て感動するというのが、旅の不思議。私が旅が大好きな理由の一つです。

駐車場に車をとめて山頂までひたすら歩く

駐車場から山頂まで歩いて30~40分だったかと思います。この山には木などはなく、青い空と茶色い土のコントラストがとても神秘的。11月中旬で雪が降らなかったのはとてもラッキーでした。息が切れるけど、がんばろう。

道は整備されています!階段も急ではないので雪さえなければとても歩きやすいです。

山の上に現れる神々の頭部の石像

山頂につくと古代神々の頭の石像が現れます。台座から頭部が転げ落ちてしまったそうです。古代の人々はこの何もない山の上にどうやってこれをつくったのか。どうやってこれを運んだのか…。

こちらは、東側のテラス。頭部の石像がきちんと並べてあります。ここで重要な祭式が執り行われていました。

鷹、ライオン、ギリシャ神話やペルシャ神話の神々の石像に会えます。

11月でも多くの観光客がいて賑わっていました。

東側のテラスの反対側に歩いていくと、西側のテラスがあります。同じ種類の石像が見られますが、こちらは無造作に並べてある。少し雰囲気が違います。日の入り直前の時間だったので西側は太陽がまぶしかった。

人工的に石を積み上げてつくられた王の墓

石像の後ろに見える山のようなものは、コンマゲネの王アンティオコスⅠ世の墓だと言われています。ただし古墳内部は現在まで一度も見ることができていません。様々な人が墓室の発見を試みましたが、小石が崩れてきて、中を調べることがどうしてもできないのだそうです。でも、もしかしたら近い将来謎が解けるかもしれません!

人の手で積み上げられた無数の小石。なんと60万トンもの石が使われていると聞きました。王を守るためでしょうか。昔は機械もなかっただろうに…気が遠くなる作業です。

トルコ東部は謎がいっぱいのとても魅力的な地方です。神秘的なネムルト山に行けて良かった。主観ですが、設備・治安ともに問題は感じませんでした。

そして、ネムルト山に行ったら、日の出または日の入を見るのもおすすめです!

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