穏やかなジンベエザメと並んで泳ぐ
オーストラリアは自然の宝庫。そしてキラキラの海に囲まれた国です。一生に一度はジンベエザメ(WhaleShark)と泳いでみたいと思っていて、シーズン中にオーストラリアに行った時のことを書きます。
ジンベエザメという名前とその大きさ(体長20メートル!)からは想像できないのですが、彼らは大量のプランクトンを主食としているとても優しくて穏やかな生き物です。
食事の風景は圧巻で、プランクトンを取り込むために大きな口を大きく開けたまま悠々と泳ぎます。
日本からは、まずパース(Perth)へ
パースへはANAが直行便を出しています。時間が取れるならパースで何泊かして観光しても楽しい!
パースからカンタス航空でエクスマスのラーモンス空港(Learmonth Airport・LEA)へ。パース空港からエクスマス・ラーモンス空港までは飛行機で2時間くらい。
世界遺産のニンガルーリーフを目指してエクスマス(エクスマウス)へ
ジンベエザメ(Whale Shark)と泳ぐために私が到着したエクスマス(エクスマウス・Exmouth)はこのあたりにあります。
エクスマスは、オーストラリアの西オーストラリア州の西部の町。とにかくオーストラリアの西の西!ノースウエスト岬の先端に位置しています。
のどかなリゾート地、エクスマス
エクスマス(Exmouth)にはダイビングやシュノーケリングを楽しみに来ている人がたくさん。世界遺産のニンガルーリーフにすぐアクセスできます。
ニンガルーリーフは、300種類のサンゴ、500種類の魚類が生息しているとも言われる夢のようなところです。ジンベエザメのほかにも、ジュゴン・ザトウクジラ・イルカ・ウミガメなどが見られます。
ホテルも様々なので予算に合わせて選んで
ホテルは「エクスマス(エクスマウス)」「ホテル」で検索するとたくさん出てきます。リゾート地なので、豪華なリゾートホテルも。ただしリゾートホテルは基本的には宿泊料金が高いので、もし気軽にお手頃価格でエクスマウスを訪れたい!という場合は、ロッジのような宿泊施設に泊まるのもなかなか良いですよ。
私が泊まったニンガルーロッジ エクスマス。3つ星ホテル。もちろんゴージャスなリゾートホテルからは程遠いけれど、安く泊まれて場所も良かったです。
共同のキッチン。写真ではわかりづらいですがけっこう広かったです。友達同士で泊まるならこういう場所で一緒にわいわいお料理するのも楽しいかも。
共同スペースの片隅にデスクも2つありました。ここで夜リモートで仕事している人もいました。(共同スペースはWiFiあり。部屋は弱いところあり。)
ジンベエザメに会えるのは3月~8月(9月)
ニンガルーリーフでは、高い確率でジンベエザメに会えるそうです。私もそれを求めてエクスマスまで行きました。
2日連続でツアーに参加しましたが、1日目は晴れ、2日目は曇りで強風でした。でも、2日ともジンベエザメと何回も泳げました(1日目は5回。2日目は3回)。
シーズンは通常3月~8月。ニンガルーリーフでツアーをしている会社がたくさんあります。
3Islands Whale Shark Dive
私が利用したツアー会社のなかで個人的にとても良かったのが、3 Islands Whale Shark Diveです。スタッフも全員フレンドリーで親切でした。フォトグラファーのGabbyは特に親切で、初心者の私の写真もたくさん撮ってくれました。おかげで思い出の写真が大量に残っていてすべて私のお気に入りです。
※写真撮影に対してオプション料金を取るツアー会社もあるので、写真撮影についてツアー内容をよく確認することをお勧めします。
ジンベエザメと泳ぐツアーはおよそ8時間
ほとんどのツアー会社がほぼ同じ内容のツアーをしています。3月~8月に催行されているジンベエザメと泳ぐツアーは朝から夕方までのおよそ8時間のツアーです。
費用は500オーストラリアドル前後です。
朝、ホテル前までバスが迎えに来るツアーがほとんどです。そのバスに乗り込み、ニンガルーリーフへ向かいます。港に着いたら小さな船(テンダー・tender)で少し沖にいる船に向かい、乗り込みます。
船のおしりの部分から船に乗れるようになっています。逆に海に飛び込むときもここから。
船のなかはぐるりと囲むようなベンチになっていて、そこに皆で座ってジンベエザメの出現を待ちます。軽食もここで皆で食べます。たくさんのサンドイッチやバーガー、フルーツ、サラダ、チキン、ハム…。泳いだ後のランチは格別においしかったです。
頼もしいスポッタープレイン
私たちがニンガルーリーフを船で進んでいるあいだ、シュノーケリングを楽しんでいるあいだ、専属のスポッタープレイン(ジンベエザメを捜索する飛行機)が空からジンベエザメを探しています。
スポッタープレインがジンベエザメを発見するとすぐに船長はそこに船を走らせ、スタッフがポイント目がけて海に飛び込み、「ここだよ!皆ここに来て!」と叫びます(笑)。
船で談笑していた皆が勢いよく続々と海に飛び込みます。部活みたい。体力勝負。
隣に居合わせた女の子と「運動会みたいだね!」と笑い合いました。
多少泳げなくても大丈夫!
この棒のようなもの、通称プールヌードルといって、浮き輪のような役目をしてくれます。私はあまり泳ぎが得意ではないので、ずっとこれと一緒でした。
オーストラリアの人たちは若者からお年寄りまで、プールヌードル無しで躊躇せず海に飛び込んでいてびっくり!しかも皆泳ぎがとても上手で感動しました。
実際に目の前を泳ぐジンベエザメに息を飲む
とにかく言葉では言い表せない体験です。大きなジンベエザメが近づいてきて、目の前をゆっくり通り過ぎていきます。もちろん触れることは禁止されています。
何回かジンベエザメと泳いだ後、シュノーケリング(希望者はダイビングもできる)を楽しんで、ゆっくり港に帰ってきます。
私が行ったのは5月でしたが、大量のクラゲがいました。なるべく体全体を覆うようなウエットスーツをおすすめします(レンタル可)。専用の手袋などもできたら用意して持っていくといいかも。
港に着いたらバスに乗り換え、ホテルに戻ってこのツアーは終了です。
ジンベエザメに癒されて、さらに海の中の神秘的な世界を感じられる素敵な体験です。