ネムルト山からシャンルウルファへ
トルコの南東部アナトリア地方の県、シャンルウルファ。(通称ウルファ)
カッパドキアより車で10時間以上旅をして、はるばるここまで来てしまいました。世界にはこんな所があるんだと改めて思った場所。旅をして、新しい世界に出会える瞬間は本当に幸せ。
今回私たちはカッパドキアからトルコの旅を始めました。(イスタンブールを終着点としました。)ガイドブックで見たネムルト山に憧れ、どうしても行きたくて旅程を組んだのですが、11月で雪が降る恐れがあったことから、現地ガイドさんのアドバイスもあり、カッパドキアからネムルト山に急いで行くことになりました。
※ネムルト山については別記事でまとめていますので、良かったらぜひ見てください!
1万2000年前へタイムスリップ
ネムルト山からついに今日、ギョベクリ・テぺ遺跡へ。何もない広大な大地に突如現れる遺跡。ここから300kmほど(車で約5時間半)行けば、もうシリアの国境!という場所にあります。
ギョベクリ・テぺは、なんと約1万2000年前につくられた世界最古の遺跡(と言われています)。
石柱には、キツネや牛やイノシシのような動物がいくつも彫られていて、ずっと眺めていても飽きません。タイムスリップしたような気分。どんな人が彫ったんだろう。
基本的に、男女対でつくられているんです。神秘的ですよね。
1万2000万年前の人々はどんな気持ちで、これをつくったんだろう。何をどういう風に信じていたんだろう…
ガイドさんによるとほんの数年前まではここを訪れる人も少なく、施設などもここまで整備されていなくて、なんと遺跡に直接触ることができたそうです。ガイドさんも直に遺跡に触ったことがあるんだ、と自慢げに話していました。
テレビで取り上げられてから国内でもさらに話題になり、たくさんの人が訪れているとのこと。
現在この遺跡周辺はとても綺麗に整備されています。
こんな感じで遺跡を360度ぐるっと囲んだ施設から隅々まで見ることができます。上からのぞくように。
1万2000年前…ここはとても神聖な場所だったんでしょうね。
周りには何もありません。ただ遺跡があるだけの広大な場所。まだこの大地のどこかに遺跡が眠っているかもしれない、とガイドさんが言っていました。ただし発掘の作業は高度な技術を要するので、簡単には行かないんだそうです。
近くにあるこの木には願い事を書いた紙がたくさん結ばれていました。特に恋愛関係の願い事をする若い人が多く訪れるそうです。
ギョベクリ・テぺまでの道は結構ガタガタしていて、車は揺れました。牛やにわとり、ヒツジなどが放し飼いにされていて、たまに野犬が道路に飛び出してきたりする、そんな場所です。私にとっては異世界でした。初めて訪れる場合は、やはり自力で行こうとするより、現地に詳しいガイドさんと一緒に行くことをお勧めします。
ギョベクリ・テぺは、日本では感じることのできない雰囲気を肌で感じることができる特別な場所でした。